文化
ゴヤの描いた『トランプ遊び』




『Los jugadores de naipes(カード遊びをする人々)』は、フランシスコ・デ・ゴヤが1777年から1778年頃に描いたタペストリーの原画(カルトン)で、屋外の日除けの下でトランプを楽しむ若者たちを描いています。エル・パルド宮殿のアストゥリアス公(スペイン王太子)夫妻の居室を飾るタペストリーのために制作され、原画は現在プラド美術館に所蔵されています。
タペストリーの原画(カルトン)とは?
マドリードの王立タペストリー工場は、織物職人が糸一本一本を正確に模写できるよう、実物大の絵画を発注していました。ゴヤはキャリアの初期にこうした原画を数多く描いており、そのほとんどがピクニックやダンス、遊びといった庶民の明るい生活風景を題材としています。
絵画に描かれているもの
地面に座り込み、カードを手にする「マホ(粋な若者)」たちが描かれています。その中の一人は、相手のカードを後ろから覗き見し、仲間にサインを送っているようです。これは、古くからあるイカサマをユーモラスに表現したものです。
芸術の中のカード遊び
カードを題材にしたのはゴヤだけではありません。カードゲームの場面は、バロック時代から19世紀の風俗画(コスツンブリズモ)に至るまで、多くのスペイン絵画に登場します。詳細はスペイン絵画におけるカードゲームの場面で解説しています。また、芸術的な絵札に興味がある方は、スペインのトランプの芸術的進化もぜひご覧ください。
よくある質問
ゴヤの『トランプ遊び(Los jugadores de naipes)』はどこで見られますか?
オリジナルの原画(カルトン)は、マドリードのプラド美術館に所蔵されています。
タペストリーのための「カルトン」とは何ですか?
タペストリーを織る際のモデルとして使用される、実物大の油彩画のことです。