確率と運
偶然を前に、脳はどう直感を惑わせるのか




素早く判断するのに役立つ思考の近道も、偶然が絡むとうまく働かないことがあります。結果が「帳尻を合わせる」と期待したり、存在しないパターンを見つけたり、実際に起きていることよりも思い出しやすいことを信じたりしてしまうのです。
思い込みが生む帳尻合わせ
裏が5回続くと、そろそろ表が出る気がします。でも、コインに記憶はありません。確率は変わらず半々です。これがギャンブラーの誤謬です。
ランダムに「見える」もの
誰かにコインの表と裏がランダムに並ぶ列を考えてもらうと、同じ結果が長く続く並びはめったに入れません。ところが、本当にランダムな列では、同じ結果が続くことはよくあります。私たちが思い描く偶然は、整いすぎているのです。
記憶に残るもの
印象的な出来事ほど、よく覚えているものです。驚くような手札は記憶に刻まれても、ありふれた手札100回分はそうはいきません。そのため、珍しいことが起きる頻度を実際より高く見積もってしまいます。詳しくはありえなさそうで、実際には起こりうる偶然の一致で紹介しています。
思い込みに惑わされないために
- 感覚ではなく、数字で考える。
- カードではすでに出たものが重要になる一方、サイコロではそうではないと覚えておく。
- 「そろそろ自分の番だ」という言葉を疑ってみる。
簡単な計算で練習するなら、カードで学ぶ初心者のための確率を読んでみてください。
よくある質問
なぜ同じ結果が続くと、そろそろ途切れるはずだと思うのでしょうか?
ギャンブラーの誤謬によるものです。偶然には保証されていない「帳尻合わせ」を期待してしまうのです。
ランダムな並びでも、同じ結果が続くことはありますか?
はい。しかも、私たちがふつう想像するよりも長く続くことがあります。